ミニ・レビュー
今作がデビュー・シングルとなるが、まずヴォーカルの完成度の高さに驚かされる。どこかエキゾティックな声で、コブシ入りの節回しや文末のため息混じりが非常に個性的。(1)(2)での武部聡志のアレンジもスケール感を増していて秀逸だ。歌詞も、詩として独立で楽しめる完成度。今後、要注目。★
ガイドコメント
「Coccoに出会った時以来のインパクト」と、プロデューサー根岸孝旨が絶賛する新たな才能がついにデビュー! 独特のグルーヴと言葉の力強さが聴く者を魅了する。要注目。
収録曲
01もらい泣き
02翡翠
陰影の濃い美しく重厚なムードが漂うナンバー。淡い恋で終わらないよう、今こそ永遠の気持ちを受け取りたいと願う女性らしいはかない感情を綴っている。翡翠の半透明の深緑色と梅雨を思わせるダークな色彩感がシンクロする、文学的な詞と雰囲気が白眉。
03アリガ十々