ミニ・レビュー
ケンカ売りまくってます。鋭く磨き込まれた硬質なトラックと重々しく赤裸々な言葉の連続パンチで、ヒップホップ大衆化に冷や水を浴びせかける復活後初のフル・アルバム。リリック、ライムの巧みさはもちろん、戦闘的な姿勢にトップのトップたるゆえんがうかがえる。コワ。★
ガイドコメント
今日本で最もControversial(論議を呼ぶ)なグループ、キングギドラのアルバム。強い意思表明と社会性に富んだ、これぞキングギドラといえる内容が、シーンを震撼させる。
収録曲
01最終兵器
02UNSTOPPABLE
ラップ、ヒップホップ界の頂点に君臨するは、俺たちキングギドラ。その漲る自信を高らかに宣言。謙遜なんてクソ喰らえ。俺らが最強、と清々しいほどに叫ぶ。すさまじい韻の応酬は、まさに“止められない”勢いを感じる。
03公開処刑 (feat.BOY-KEN)
04トビスギ (Don't Do It)
05F.F.B. (Album Version)
06リアルにやる
07911 (Original Version)
08真実の爆弾
09平成維新 (feat.童子-T&UZI)
10マネーの虎
11友情
12ジェネレーションネクスト
将来、次世代に対する憂いを切々と綴る映画『凶気の桜』主題歌。平和なようで物騒な世界、満たされてるようで欠けていく心。そんなダークな側面をダイレクトに抉り、韻を踏むことで危険性を示唆する。不穏な空気感を表わした音作りはさすが。
13夜明け