ミニ・レビュー
10ヵ月ぶりのマキシ・シングルは、田島貴男曰く「出色の出来」。(1)は、スカパラからゲストを交えて作ったラブ・ソングだ。センチメンタルな恋心を、ゴージャスな演奏で華やげている。(2)〜(4)は2002年5月のライヴ音源。田島の生々しい色香をお楽しみあれ。
ガイドコメント
田島貴男が得意とするシティ感覚あふれる華やかなポップスが、スカパラの疾走感と交錯する見事なナンバー。カップリングで収録されたライヴも聴きどころが多く、ファンならずとも満足のいく1枚。
収録曲
01恋の彗星
02MOONDANCE (Live version)
近年のライヴでは昭和歌謡やオールド・スタンダード色が強いオリジナル・ラヴだが(キャブ・キャロウェイのカヴァーも)、その流れに近いのジャジィな本作は元ゼムのヴァン・モリソンのカヴァー。オリジナルは、ヴァンが1970年にリリースした名盤『ムーンダンス』に収録のもの。
03月に静かの海 (Live version)
2002年5月18日収録の「ムーンストーン」ツアーでのライヴ・ヴァージョン。アコースティック・ピアノを中心に添えたアレンジで、田島貴男のルーツ・ミュージックへの帰還を感じさせるシンプルなサウンドに仕上げている。バックを支えるダイナミクス満点の演奏も素晴らしい。
04THE ROVER (Live version)
2002年5月18日収録の「ムーンストーン」ツアーでのライヴ・ヴァージョン。オリジナル・ヴァージョンは、94年にリリースした『風の歌を聴け』に収録されている。ポリリズムのようなベースに導かれて、ヴァースへ向かうイントロのスリリングなことといったら!