ミニ・レビュー
近藤の(名義ではない)83年の録音。フリーとなっているがそんなことはなく、ただ即興演奏が湧いてきた歌を瞬間的に音にすることなら、近藤の演奏はそれに近いものだ。主流やフリーの形骸化・形式化してしまったもの比べると至極健全なジャズといえる。
ガイドコメント
2002年9月に永眠したベーシスト、コヴァルトの参加したフリー作品を初CD化。カルテットが繰り広げる音絵巻は意外と4ビートに近い。パラフレーズ・ヴォイスを駆使した表題曲は絶品だ。
収録曲
01FROM TIME TO TIME
02WAKING
03OUT THE BACK DOOR
04WHAT ARE YOU TALKING ABOUT?
05FRIED RICE FIELD IN THE SUMMER NIGHT
06WHEN STEVE COMES TO TOKYO
07SASAFRAKIBOO
08CAN CAN STREET
09BITTER SWEET
10FISH SONG
演奏
トリスタン・ホンジンガー(VC,VO) 近藤等則(TP,VO,OB) ペーター・コヴァルト(B,VO) 豊住芳三郎(DS,VO)