ミニ・レビュー
エコールノルマルへの入学を機にパリに移住して6年。おそらくは人間的にも大きな成長過程にある大萩康司の、さわやかな意識が伝わってくるような好演奏。深く響くそのギターの音色と抜群の技術に表現の深みが加わっていくさまは、演奏曲の理解度にはっきりと感じられる。
ガイドコメント
盛り上がりを見せる日本ギター界のなかでも特に注目されている実力派、大萩康司。ラヴェルやプーランクなどのフランス音楽やモンポウなどのスペイン音楽を収めたラテン系の1枚。
収録曲
01トッカータ・イン・ブルー (ドメニコーニ)
02亡き王女のためのパヴァ-ヌ (ラヴェル/ディアンス編)
03美しき暗殺者 (ムートン/イエギン編)
04ヴィラ=ロボス讃歌 (ディアンス)
05グノシェンヌ1番 (サティ/ディアンス編)
06コンポステラ組曲 (モンポウ)
07皇帝の歌 (ナルバエス)
08サラバンド (プーランク)
09ハシント・チクラーナ (ピアソラ/ウルクズノフ編)
10タンゴ・アン・スカイ (ディアンス)