ミニ・レビュー
2000年代の日本の音楽シーンに吹き荒れる“日本語パンク・ブーム”に決別を告げるタイトルも強烈な2作目。強大な現実に向き合いながら、ひたむきに生きようとする人間の真っ直ぐな感情を綴った歌からは、流行に流されることのない、確固たる普遍性が感じられる。
ガイドコメント
シングル「国道二号線」「晩秋」「満月の夕」を含む、ガガガSP会心のニュー・アルバム。“パンク・イズ・フォーク”の信念を貫き、更なる進化を遂げた衝撃作だ。感じるままに聴け!
収録曲
01国道二号線
センチメンタルな旋律をつま弾くイントロが特徴的な爽やか青春パンク。実は大人の事情で一度お蔵入りをするも、ファンの熱い要望でインディーズより復活。幻の名曲と囁かれていただけあり、泣きメロが光る!
02ローアンドロー〜土着的な愛の唄〜
03津山の夜
04満月の夕
ソウル・フラワー・ユニオンの中川敬らにより作られた阪神淡路大震災の復興応援歌を、震災後8年を祈念してカヴァー。彼らの地元・神戸にいまだ残る傷を、歌うことで癒そうとする愛と哀しみにあふれた歌。
05家路
06オラぁいちぬけた
07夏の思ひ出
08日本語パンクロックの諸君達を語る
09一人ぼっちの世界
10晩秋
演奏技術より有無を言わせぬ圧倒的な情熱が楽曲を支えている、ガガガSPの王道をいく爆裂パンク。モッシュを誘うドカドカとしたリズムと思わず合唱したくなるメロディが炸裂。それゆえライヴでも人気が高い。
11声
12ハードコア組曲
13冬色