ミニ・レビュー
30年代、ワルターもベームも、いよいよこれから、という時期の録音。色気過剰にならない、語り口で聴かせるワルターのシュトラウスも面白いが、ノイズの効果か、小アンサンブルで闊達に前進するごとく響くベームのワーグナーの音の妙にリアルな感触が耳を引く。
収録曲
01協奏交響曲変ホ長調K.297b (オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットと管弦楽のための) (モーツァルト)
02楽劇「ばらの騎士」〜第3幕のワルツ (R.シュトラウス)
03楽劇「サロメ」〜サロメの踊り (R.シュトラウス)
04ワルツ「南国のばら」 (J.シュトラウス2世)
05歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲 (ニコライ)
06楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」〜第3幕への前奏曲 (ワーグナー)
演奏
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (1)近衛秀麿 (2)〜(4)ブルーノ・ワルター (5)(6)カール・ベーム指揮 (1)エーリヒ・ヴェンツケ(OB) アルフレッド・ビュルクナー(CL) マルティン・ツィラー(HR) オスカル・ローテンシュタイナー(FG)
録音
(1)37.1 (2)〜(4)30.2 (5)(6)36.3