ミニ・レビュー
2002年でベルリンpoのポストを去ったアバドの有終の美を飾る録音の一つ(「タンホイザー」と「パルジファル」はまさに退任直前の収録で、演奏もこちらがより優れている)。クリアな響きのままに音楽の温度や密度を高く飛翔させるアバド美学の到達点を聴くことができる。★
ガイドコメント
アバドは2002年のザルツブルク復活祭音楽祭でベルリン・フィルと「パルジファル」を上演し、それと並行してこのワーグナー・アルバムを録音した。「パルジファル」第3幕の組曲はアバド編。
収録曲
ワーグナー:
01歌劇「タンホイザー」序曲
02舞台神聖祭典劇「パルジファル」〜第1幕への前奏曲
03舞台神聖祭典劇「パルジファル」〜第3幕からの組曲「聖金曜日の奇蹟」〜Feierlich bewegt/Sehr ruhig、ohne Dehnung/鳴り響く鐘と騎士たちの入場/パルジファルが聖槍を高く掲げる
04楽劇「トリスタンとイゾルデ」〜前奏曲/愛の死
05楽劇「ヴァルキューレ」〜ヴァルキューレの騎行
演奏
クラウディオ・アバド指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (3)スウェーデン放送合唱団
録音
(1)(3)2002.3 (2)(4)(5)2000.11