ミニ・レビュー
暗い森に迷い込んだような怪しいムードの(1)から、深く混沌とした心象風景を映し出す(2)へ。そこから一筋の光に導かれ、神聖な世界へと向かうような印象の(3)へ。ビジュアル性、ストーリー性が際立つ構成で壮大な物語を体感したような余韻を与える、充実度の高い一枚といえる。
ガイドコメント
半年ぶりとなったポルノグラフィティのシングルは、真夏のバラード・ナンバー。タイトル曲の前後にインスト・ナンバーを配した全3曲入りで、全体を通して組曲風のコンセプチュアルな仕上がり。
収録曲
01awe
02音のない森
蜘蛛の糸や青い鳥を必死に求める様子は、不安や葛藤という深く暗い森にさまよう現代人の代弁か。それでも陽の当たる場所へ歩もうと、閉塞からの脱却を歌う。もやもやと物憂げながらも幻想的な雰囲気が漂う11thシングル。
03sonic