ミニ・レビュー
「DRY!DRAY!DRAY!」という掛け声で一気に持っていかれる、セカンド・マキシ・シングル。骨太な肉体性と繊細さを兼ね備えたジャズ・ビート、アグレッシヴに暴れまくるピアノ、そして、管楽器が描き出す美しくも切ないメロディ。このバンドの良さがしっかりと凝縮されたナンバーだ。★
ガイドコメント
2002年の「ハレソラ」に続き、2003年のサマー・アンセムが登場。勢いのある曲が野外コンサートにうってつけ。映画『ドッペルゲンガー』主題歌とアニメ『ガドガード』の主題歌をカップリング。
収録曲
01DRY!DRY!DRY!
2003年8月リリースの2ndマキシ・シングルのタイトル曲。「DRY!」というかけ声とフロント2管による粋な掛け合いが印象的で軽快な8ビート・ナンバー。“ドレミファソラシド”ではじまるシンプルこのうえないサビのフレーズは見事。タイトルが示すようにアサヒ“スーパードライ”のTV-CMソングとなった。
02アンダルシア
ライヴ盤『REALIVE TOUR 2002〜』で初披露された人気曲。マンボのようなアフロ・キューバン・テイストのフレーズが印象的なナンバーで、物悲しげでキャッチーな旋律とメリハリのある展開がいかにもPE'Zらしい。主演の役所広司が見事に二役をこなした傑作映画『ドッペルゲンガー』の主題曲。
03Boomerang Boogie〜南風堂の叔父さん〜
インディ時代の楽曲「NANPU DOU」をリメイクした、ブルース進行を基調とする比較的ストレートな4ビート・ジャズ・ナンバー。イントロのピアノ・ソロから全編にわたるブギウギ風のゴキゲンなグルーヴ、サックスのブロウにいたるまで、聴きどころが満載。フジテレビ系SFアニメ『ガドガード』の主題歌となった。