ミニ・レビュー
速い楽章はかなり速く、だが緩徐楽章はじっくりと歌う。その安定感、隙のない技巧、女王のような風格など、ただ者ではない。若さを存分に発揮し、今の自分の言葉で作品を語り尽くし、極めて新鮮でかつ感動的なバッハを描く。ありそうでなかった至高の名演。エンハンストCD。★
ガイドコメント
ヴァイオリン界の新女王ともいうべきヒラリー・ハーンの、ドイツ・グラモフォン移籍第1弾はバッハの協奏曲集。ソニー時代にも「無伴奏」を録音しているバッハは、彼女にとって十八番のレパートリーだ。
収録曲
01ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BWV1042
022つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1043
03ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調BWV1041
04オーボエとヴァイオリンのための協奏曲ハ短調BWV1060
仕様
※〈エンハンストCD〉内容:録音セッション&インタビュー
演奏
ヒラリー・ハーン(VN) ジェフリー・カヘイン指揮 ロサンゼルス室内管弦楽団 (2)マーガレット・バーチャー(VN) (4)アラン・ヴォーゲル(OB)
録音
(1)(2)2002.10 (3)(4)2003.1