ミニ・レビュー
推進力がみなぎり、鳴らすところはダイナミックに鳴らす思い切りのよさで、ハチャトゥリアンなど凄まじいほどの喧騒具合なのだが、見通しを失わないようなバランスへの配慮も見受けられる。ボレロはスタンド・プレイを排し、ぎりぎりまで抑制を利かせる。
ガイドコメント
人気を博している女性指揮者・西本智実が、首席指揮者を務めているオケととともに高い音楽性を発揮した録音。得意のロシア音楽を中心に、華麗な管弦楽作品を存分に聴かせてくれる。
収録曲
01歌劇「イーゴリ公」〜ダッタン人の踊り (ボロディン)
02バレエ音楽「ガイーヌ」〜ゴパック/剣の舞/ガイーヌのアダージョ/ばらの乙女たちの踊り/レズギンカ (ハチャトゥリャン)
03組曲「仮面舞踏会」〜ワルツ (ハチャトゥリャン)
04交響詩「禿山の一夜」 (ムソルグスキー)
05歌劇「エフゲニ・オネーギン」〜ポロネーズ (チャイコフスキー)
06弦楽四重奏曲第1番ニ長調op.11〜アンダンテ・カンタービレ (チャイコフスキー)
07ボレロ (ラヴェル)
08亡き王女のためのパヴァーヌ (ラヴェル)
演奏
西本智実指揮 ロシア・ボリショイ交響楽団“ミレニウム” (1)ユルロフ記念国立アカデミー合唱団