ミニ・レビュー
“あのカラヤンが指揮した唯一の邦人作品”というキャッチ・コピーにクラリとする。松平は確かに12音技法を基調とした前衛音楽を94歳で他界するまで貫いた硬派な作曲家。前衛的手法と雅楽の音色を融合させた「左舞」や「右舞」など、厳選した彼の代表作5曲を収録。
ガイドコメント
西洋音楽と日本の伝統の融合に雅楽を用いた松平頼則(1907〜2001)の管弦楽作品集。古代のみやびと現代の前衛が出会った斬新で不思議な響きが横溢している。「主題と変奏」はカラヤンが指揮した唯一の日本人作品。
収録曲
松平頼則:
01ピアノとオーケストラのための主題と変奏
02ダンス・サクレとダンス・フィナル〜ダンス・サクレ (振鉾)
03左舞
04右舞
05ダンス・サクレとダンス・フィナル〜ダンス・フィナル (長慶子)
演奏
高関健指揮 大阪センチュリー交響楽団 (1)野平一郎(P) (2)伏田依子(PICC) 長山慶子(FL)