ミニ・レビュー
圧倒的な煽動力を持つ5人組。フル・アルバムとしては4作目。ミニ・アルバム『six Ugly』で見せつけた進化的ヘヴィ・ロックがついに完成した印象だ。彼らの名が欧米へと広がりつつある現況を、自らあらためて実証する内容と言える。チャート最高位6位。★
収録曲
01audience KILLER LOOP
02THE 3D EMPIRE
03INCREASE BLUE
04触紅
05砂上の唄
06RED...[em]
07明日無き幸福、呼笑亡き明日
08MARMALADE CHAINSAW
09かすみ
繊細なメロディを、重厚なギター・サウンドが包む、重量感のあるナンバー。“林檎飴”“紙風船”など、日本の夏祭りを思わせる単語がちりばめられた歌詞が、逆に歌詞の不気味さを際立たせている。
10A TO THE CORE
11DRAIN AWAY
和を強く意識した歌詞とDir en grey独特の優しく細やかなメロディとが、折り重なるようなヘヴィ・ギター・サウンド。決して相容れないような3要素が、奇跡に近いバランスで同居する一曲。
12NEW AGE CULTURE
13OBSCURE
14CHILD PREY
ザ・マッド・カプセル・マーケッツを彷彿とさせるような、壮絶デジタル・ハード・コア・チューン。京が歌う主旋律のバックを支える野太く力強いコーラスは、一度聴けば忘れられないほどカッコいい。中毒性高し。
15AMBER