ミニ・レビュー
協奏曲は、豪快というか爽快というか、聴いていて気持ちがいい演奏だ。優れたテクニックを華やかに聴かせる“テクニック”がニクイ。エンタテイナーなのだ。小澤ももちろんヴォロドスに見合ったリキの入れようで、これは熱い。ラフマニノフの抒情性もお見事。★
ガイドコメント
若き天才ピアニスト、ヴォロドスが小澤征爾&ベルリン・フィルをバックにチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番で超絶技巧を披露する。2002年6月、ベルリン・フィル定期演奏会でのライヴ録音。
収録曲
チャイコフスキー:
01ピアノ協奏曲第1番変ロ短調op.23
ラフマニノフ:
0210の前奏曲op.23〜第10番変ト長調
03楽興の時op.16〜第2番変ホ短調
046つの歌曲〜第3番「ひな菊」op.38-3
0513の前奏曲op.32〜第5番ト長調
06東洋のスケッチ
07幻想的小品集op.3〜第3番「メロディ」ホ長調
08「イタリア・ポルカ」によるコンサート・パラフレーズ (ヴォロドス編曲)
演奏
アルカディ・ヴォロドス(P) (1)小澤征爾指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団