収録曲
01はなれ ばなれ
99年3月発表の記念すべきメジャー・デビュー・シングル曲。ジャズ・フィールの洒落たピアノとバウンスするグルーヴィなリズムをベースにしたポップ・チューン。全国のFM局でパワー・プレイを獲得し、話題となった。
02パンと蜜をめしあがれ
99年7月発表の2ndシングル曲。イントロやサビの2拍3連のピアノ・フレーズやバウンスする16ビートを特徴とするポップ・ナンバー。メジャー・デビュー前のミニ・アルバム『くじらむぼん』にも収録されていた。
03雲ゆき
1stアルバム『JP』のラストを飾るグルーヴィな1曲。シンプルだが独特の感動を誘うJ-POPらしいサビ・フレーズやエンディングでの原田郁子のスキャットなどが聴きどころ。メリハリのあるアレンジも見事。
04シカゴ
3rdシングル曲。一度聴けば覚えてしまうほどキャッチーなサビと、効果的に使用されているシンセやサウンド・エフェクトが特徴的。アルバム『まちわび まちさび』収録ヴァージョンとはアレンジや曲調が異なる。
05246
原田郁子の緩急あるヴォーカルが光る別れの歌。サビ直前のブレイクやエフェクティヴかつドラマティックなエンディングなど、粋なアレンジが施されている。別れた直後の感情と車を運転する様子をシンクロさせた歌詞も見事。
06君は僕のもの
2000年8月にリリースされた4thシングル曲。リズミックなAメロと軽快でキャッチーなサビのコントラストが特徴的。イントロや間奏直後の聴こえないくらい小さく歌う原田郁子のかすれ声が実に切なく響きわたる。
07ドギー&マギー
裏拍を強調したグルーヴィなリズムが心地良い爽快なポップ・ナンバー。恋する女の子の新鮮なトキメキをテーマにした歌で、原田郁子の遊び心に満ちた巧みな歌詞は特筆に値する。タイトルも実に気が利いている。
08サラウンド
09便箋歌
ダメ男への応援歌的ラブ・ソング。メンバーがリレー形式で作り上げた歌詞とそれを完璧に歌いこなす原田郁子の極めて表情豊かなヴォーカル、管楽器を用いて華を添える卓越したアレンジなど、非の打ちどころのない名曲。
10ララバイ サラバイ
9分以上に及ぶ大作。別れの際の複雑な思いをごくシンプルな言葉のみで表現し切った歌詞や静かなイントロから破壊的なエンディングに至るまでのダイナミズムほか、感情表現もサウンド作りも限りなく完璧に近い傑作。
11id
4thアルバムのタイトル曲。イントロのエレピやエンディングの弦楽器など、音色そのものや和音を味わう洋楽的アプローチの音響系ナンバー。原田郁子のヴォーカルも洗練された旋律を一音一音大切に歌い上げている。
12adolescence
柔らかいサウンドのアコギとスネア・ドラムの残響音が印象的な16ビート・ナンバー。音響系へシフトした4thアルバムらしい高品位なサウンド・プロダクションと適度にアクの出た原田郁子のヴォーカルが味わいどころ。
13コントラスト
4thアルバム『id』のラストを飾るミディアム・バラード。社会のしがらみや日常の喧騒から自分を解放してくれる“君”の存在を尊ぶ深いラブ・ソング。しみじみとした曲調と適度に感情を控えたヴォーカルが魅力。