プライマル・スクリーム / ダーティー・ヒッツ

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プライマル・スクリーム / ダーティー・ヒッツ
CD
ガイドコメント
87年のデビューより第一線に君臨しつづけるプライマル・スクリーム初のベスト・アルバム。ガレージ、ダブ、エレクトロ、ポスト・パンク… ひと言では語り尽くせない彼らの音楽遍歴をたどることができる。
収録曲
01LOADED
前作収録曲「アイム・ルージング・モア・ザン・アイル・エヴァー・ハヴ」が、アンディ・ウェザーオールの助力で進化。ローリング・ストーンズの「悪魔を憐れむ歌」に、アシッド・ハウスのビートを加えたような趣。
02MOVIN' ON UP
スティーヴン・スティルスのヒット曲「愛への讃歌」をパクっ……否、リサイクルしたゴスペル風スワンプ・ロック。パーカッシヴなサウンドに、ローリング・ストーンズ作品でおなじみのジミー・ミラーを起用した成果がみられる。
03COME TOGETHER
ビートルズにも同名曲があるが、“集まれ、ひとつになろう”と呼びかける歌詞は、むしろ「愛こそはすべて」の精神に近いアシッド・ハウス・ナンバー。シンプルな言葉の連なりがアシッド・ハウスの理念を端的に表現する。
04HIGHER THAN THE SUN
歌詞に登場する幻覚剤の効果を、音楽で表現したかのようなサウンドのとろけぶりが絶品。ボビーの歌唱はイマイチながら、それが結果的には酩酊感を加速させる結果に。チルアウト系なようであり、ダンサブルでもあるアレンジが奥深い。
05ROCKS
彼らのバック・トゥ・ベーシックへの本気ぶりに、名匠トム・ダウドが呼応し生まれたダーティなロックンロール。フェイセズばりのルーズなサウンドとシェイクするリズムに、米国南部ソウルのエキスを数滴ポトリと注入。
06JAILBIRD
サウンド・チェックのような軽い音慣らしに続いて、ドラムとギターが土臭いロックンロールの輝きを立ち込めさせるナンバー。ホーン・セクションや女性コーラスなど、米国南部ロックの魅力を英国スタイルで見事に翻案している。
07(I'M GONNA) CRY MYSELF BLIND
ダウンホームな雰囲気のビター・スウィート・バラード。クレジットにジョージ・ドラキュリアスの名前があることからも、ブラック・クロウズの『サザン・ハーモニー』を意識したことは明白。ただし、クロウズには不評だった。
08BURNING WHEEL
前作『ギヴ・アウト・バット・ドント・キヴ・アップ』から方向大転換を遂げた、驚きのダブ・ナンバー。7分を超える大曲ながら、だれることなく終始一貫したサイケデリック空間をキープ。あふれ出る幻覚性は陶然の極み。
09KOWALSKI
10LONG LIFE
アルバムの最後はメロウな曲で締めるのが流儀の彼らが、『バニシング・ポイント』の最後に用意したチルアウト・ナンバー。ダビーな美麗トラックに乗せ、「生きているのは素晴らしい」と、ポジティヴな歌詞を切なく歌唱。
11SWASTIKA EYES
神秘的なシンボル、鉤十字“スワスティカ”の名が付けられた、アシッド感あふれるダンス・チューン。プライマルズならではのロック感に満ちたトランス・ナンバーで、社会批判を含んだ歌詞も過激な一曲。
12KILL ALL HIPPIES
映画『アウト・オブ・ブルー』の台詞をタイトルに冠した、メタリックなサウンドがノイジーにきしむファンク・ナンバー。ヒッピー文化に対する憎悪が生んだこの曲でのボビーは、ソウル歌手のように柔らかく歌唱を披露。
13ACCELERATOR
“男女ジャンク・ロック・ユニット”ロイヤル・トラックスの曲とは同名異曲。しかし、ケヴィン・シールズがギターを弾きまくるスタイルは、まさにトラックスの作風そのまま。瞬間風速計測不可能なノイズの大嵐が発生。
14SHOOT SPEED/KILL LIGHT
ニュー・オーダーのバーナード・サムナーがギターを弾いているニューウェイヴ感覚豊かなクール・ナンバー。サムナーのドライヴ感あふれるギターを聴いたボビーは、演奏の良さに思わずスタジオで男泣きしたそうだ。
15MISS LUCIFER
元セイバーズ・オブ・パラダイスのジャグズ・クーナーがプロデュースを手がけているエレクトロ・ガレージ・ブギ。ロックンロールの官能性と暴力性を強調したサウンドは、頭を空にして踊り狂うのにも最適な開放感。
16DEEP HIT OF MORNING SUN
豊富なドラッグ体験を音にして昇華させたサイケデリック・ナンバー。転調し放題、ギター歪み放題な曲の中で揺れ動くコーラス。まるでノイ!とバーズとビーチ・ボーイズが一服キメながらセッションしているような曲だ。
17SOME VELVET MORNING
ナンシー・シナトラ&リー・ヘイゼルウッドのヒット曲を、モデルのケイト・モスを招きカヴァー。ベスト盤『ダーティ・ヒッツ』用に提供された音源で、アシッドな雰囲気を和らげ、ビートを強めた別ヴァージョンだ。
18AUTOBAHN 66
タイアップ
  • 「ROCKS」 - ソフトバンクTV-CMソング
封入特典
  • ライナーノーツ・歌詞・対訳
アーティスト
  • プライマル・スクリーム
    スコットランド・グラスゴー出身のロック・バンド。ボビー・ギレスピー(ジーザス&メリー・チェイン)を中心に1984年に結成。翌85年にデビュー。当初は60年代ロック作風を鳴らすも、91年の『スクリーマデリカ』でハウスを大胆に導入した新機軸のサ……
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https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
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