ミニ・レビュー
その名も佇まいも、かぐや姫のような個性派女性シンガー・ソングライター。7作目のシングルはPS2用ホラーRPGソフト『零〜紅い蝶〜』のイメージ・ソングで、和風テイストの中に激しさを感じさせるナンバーだ。キュートなポップ・チューン(2)を同録。
ガイドコメント
プレイステーション2専用ソフト『零〜赤い蝶』のイメージ・ソングに決定した、初のミディアム・バラード・シングル。壮大で美しいストリングスに、夢うつつの情景と心情とを描いた悲痛な歌声が感動を誘う傑作曲。
ガイドコメント
プレイステーション2専用ソフト『零〜赤い蝶』のイメージ・ソングに決定した、天野月子のシングル。彼女の泣きのメロディを堪能できるバラードの秀作。
収録曲
01蝶
漢字一文字シリーズの特徴は、やはりジャパニーズ・テイスト。しかも日本人が思う本格的なものではなく、タランティーノが憧れる日本、みたいなフェイク感で、それがこの曲で最も上手く出しているように思う。たとえば前奏のアレンジや漢字使い、“スコープを片手に君の腕を探していた”という唐突なヴァイオレンスなどがまさにそれ。
02象
メロディがとても可愛いポップスの小品。ジャズをさりげなく取り入れた小粋なアレンジも、彼女の声によく似合っている。詞は、せっかちな彼とは対照的にのんびり屋の「わたし」を象に喩えたもので、でもあんまり待たせすぎると地団駄で地響きを起こすから恐いよ、というオチは、まるで絵本を読んでるようで和む。