ミニ・レビュー
m-floの☆Taku Takahashiの主催するオーディションでデビューを勝ち取った日之内絵美の1作目。全曲、自分自身で書き上げた曲はダンサブルながらワールド・ミュージックのセンスも感じる。若さに反比例した実力と艶のある歌も魅力的。
ガイドコメント
m-floの☆Taku Takahashiプロデュースによる1stアルバム。1曲1曲に込められた“ドラマ”を歌いこなす、抜群の歌唱力と存在感を感じさせるのはもちろん、バラエティ豊かなトラック・メイキングにも圧倒。
ガイドコメント
m−floの☆Taku Takahashiプロデュースによる1stアルバム。デビュー以来アピールしてきた彼女の歌唱力と創造性がここにきて満開となり、ヴォリュームたっぷりの内容に。
収録曲
01Dramatiques Intro
1stアルバム『Dramatiques』のオープニング・トラック。流麗なストリングスに溶け込む、存在感を発揮する芯の強いコーラス・ワークが美しい。25秒ほどのイントロダクション。
02Trap
エキゾティックな低音ビートに乗せて、許されない相手との恋を赤裸々に歌う、ダンサブルなアッパー・チューン。恋という抜け出せない“罠”の深さを物語るような、陰が見え隠れするヴォーカルが印象的。1stアルバム『Dramatiques』のなかでも異彩を放つ一曲。
03hey boy...
「いろんな恋を重ねても、毎回どうしたらいいかわからない」と“友達以上恋人未満”の微妙な関係で揺れ動く恋心を綴ったR&Bチューン。煌めく一瞬一瞬を表わしているような、キーボードが奏でる多彩なサウンドが爽やか。
04You said、You did (feat.HI-D)
デフ・ジャム・ジャパンのHI-Dをフィーチャーした、男女の別れの悲しみを綴ったリリックが切ないミディアム・スロー・バラード。繊細で哀感が漂う日之内絵美、少し高めのキーで語りかけるHI-D、それぞれのヴォーカルの絡みが、実にソウルフルで心が打たれる。
05Freak!
重く響く4つ打ちドラムによるサウンドの高揚感を煽るイントロが印象的なアッパー・チューン。「振り返るの禁止」と過去に終わりを告げ、新たな恋愛へ前向きに生きる女性を演じた力強いヴォーカルがクール。テレビ朝日系『KID'S NEWS』エンディングの3rdシングル。
06let it be
軽やかに弾むウッド・ベースとフルートがクルクルと表情を変え、ジャズ風の雰囲気を醸し出すアコースティック調ミディアム・スロー・ナンバー。素直な自分でいられる恋に出会えた喜びを、ハートウォームに綴ったリリックが微笑ましい。ブルボン『CHUEL』CMソング。
07brand new love
中国語ラップのイントロで幕を開けるあたりに遊び心をのぞかせる、夏をイメージしたボサ・ノヴァ風のダンス・ナンバー。しっとりした大人っぽいヴォーカルに乗せたポジティヴな歌詞がことさら印象に残る。
08Show me What You Got
VERBAL(m-flo)のアグレッシヴなラップに導かれながら自身について語る、フリースタイル風の約1分30秒のショート・トラック。スムースなR&B調のメロディに乗せ、“一つ一つのストーリーがドラマティック”と歌うスムースなヴォーカルが心地良い。
09What's Your Secret?
VERBAL(m-flo)率いるMIC BANDITZのアルバム『SIXTH SENSE』の収録作。エキゾティックなアレンジが効いたグルーヴィなヒップホップ・チューン。個性あふれるMCのラップと絡む、繊細ながらも凛とした強さを持ったヴォーカルは聴き応え充分だ。
10Crying
曲を担当したm-floのTakuらしさが出た、キャッチーなメロディ・ラインが印象的なラヴ・バラード。切ない別れを綴った歌詞だが、なぜかポジティヴに聴こえてしまうほどにポップなメロディにノック・アウトされる。
11World
「Magic」と両A面の1stシングル。軽やかな4つ打ちビートに乗った透明感あるヴォーカルが美しく映える、ハッピー・テイストのポップ・チューン。彼女が持つ音楽の世界観をストレートに表現した詞は、リスナーを元気にさせる活力がみなぎっている。
12You were my everything
「二度とこんな辛い別れはヤダ」と、別れの痛手を飾ることなく綴ったリリックが心を打つミディアム・スロー・バラード。爪弾かれるアコギとストリングスの音色との絡みが切なさを醸し出し、涙を誘うナンバーに仕上がっている。
13Magic
「World」と両A面の、☆Taku Takahashi(m-flo)プロデュースによる1stシングル。相手へのあふれる想いを綴った詞を、ハートウォームなヴォーカルで披露している。華やかでしっとりと奏でる金原千恵子ストリングスのアクセントも効果的な、テレビ朝日『マーメイド』エンディング・テーマ曲。
14Painful
届かぬ想いに胸を痛める心境を綴った詞が切なく響くミディアム・バラード。時折もらす吐息に色香を感じる繊細なヴォーカルと哀しげなストリングスとの絡みが美しい。16歳で手掛けたというデビューのきっかけにもなった彼女の原点といえるナンバー。
15Magic CKB仕様>Magic CKB Tune
1stシングル曲「Magic」にカップリング収録の、クレイジーケンバンドによるリミックス・ヴァージョン。オリジナルの弾むようなポップ感が、スウィンギンなジャジィ・テイストにアレンジされ、華やかなムードを携えた心躍るナンバーに仕上がっている。