ミニ・レビュー
古楽器ブームの火付け役の一端となったのが、ピノックのこの「四季」である。当人がたとえ「現在はこのテンポではやらない」と言っても、この演奏のエポックメイキングな価値はいささかも損なわれない。スタンデイジの装飾過剰気味なソロも味わい深い。
ガイドコメント
アナログ録音に最新リマスタリングを施した《オリジナルス》シリーズの1枚。オリジナル楽器による「四季」だが、ことさらに先鋭さを狙わず、繊細な響きと自然な音楽の流れを聴かせてくれる。
収録曲
ヴィヴァルディ:
01協奏曲集「四季」第1番ホ長調「春」op.8-1 RV.269
02協奏曲集「四季」第2番ト短調「夏」op.8-2 RV.315
03協奏曲集「四季」第3番ヘ長調「秋」op.8-3 RV.293
04協奏曲集「四季」第4番ヘ短調「冬」op.8-4 RV.297
05オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 変ロ長調RV.548
062つのヴァイオリンのための協奏曲ト長調RV.516
演奏
サイモン・スタンデイジ,(3)エリザベス・ウィルコック(VN) (2)デイヴィッド・ライヒェンバーグ(OB) トレヴァー・ピノック指揮 イングリッシュ・コンサート
録音
(1)81.10 (2)85.10 (3)85.4