ミニ・レビュー
ポップス・デビューの(1)から2003年末の(15)までのベスト。(2)(7)といった話題曲以外でも、声が伸びやかでまったく嫌味がなく、今井美樹や杏里の良さを引き継いでいる。(10)では結婚した元彼への想いを切々と歌っており、歌手としての彼女の才能を再発見できた。
ガイドコメント
デビュー5年目を迎えた2003年発表の、初のべスト・アルバム。大ヒットしたカヴァー曲はもちろん収録、ラテン、テクノなど、幅広く歌いこなす彼女の才能を再確認できる好内容だ。
ガイドコメント
デビュー5年目を迎えた2003年発表の、初のべスト・アルバム。大ヒットしたカヴァー曲はもちろん収録、ラテン、テクノなど、幅広く歌いこなす彼女の才能を再確認できる好内容だ。
収録曲
01解放区
2作目にしてターニング・ポイントとなった2000年9月リリースのシングル曲。“ど演歌”でデビューした彼女が、織田哲郎作曲・松井五郎作詞という強力な後ろ楯の元で披露した、キャッチーで王道的なJ-POP曲。
02パピヨン〜papillon〜
ジャネット・ジャクソンのヒット曲をカヴァーした3rdシングル。アジア諸国のさまざまな言葉を織りまぜた康珍化の個性的な日本語詞と原曲の持つオリエンタルな雰囲気が絶妙にマッチしたクオリティの高いナンバー。
03市場に行こう
2001年5月発表の4thシングル。パーカッションやアコースティック・ギターが印象的なラテン調のナンバーで、情熱的なサウンドと女性を包み込むような癒しの歌詞が魅力的。「パピヨン」に続き、康珍化が作詞を担当。
04Fantasista
05やさしいキスの見つけ方
2001年9月に5thシングルとしてリリースされたミディアム・ナンバー。自身が初めて参加した歌詞には、大切な人への彼女の素直な気持ちが綴られている。多彩なイメージを器用に使い分ける彼女の甘い一面がよく出た楽曲。
06シャンティ
励ましのかけ声であるヒンドゥー語をタイトルにした6枚目のシングル。上野圭市が手掛ける楽曲とベテラン康珍化による歌詞が強力なインパクトを与えるナンバーで、彼女の歯切れのいいヴォーカルが際立って聴こえる。
07亜麻色の髪の乙女
タイアップCMの効果も手伝って大ヒットを記録した彼女の代表曲。原曲はヴィレッジ・シンガーズ1968年のヒット曲。開放的で爽やかなメロディと彼女の透き通るような歌声で確固たる“島谷サウンド”を確立した。
08A.S.A.P.〜as soon as possible〜
2ndアルバム『シャンティ』などに収録されているキャッチーで軽快なダンス・ナンバー。テクノ・フレーヴァーを振り掛けた穏やかなトラックに、彼女の飾り過ぎることのないストレートな歌が乗った、安心して聴ける一曲。
09いつの日にか…
9thシングルとしてリリースされたミディアム・バラード曲。少年時代の初恋を振り返り、甘酸っぱい思い出に浸りながらも前向きに生きる心を歌う。清々しさと切なさの両方を兼ね備えた彼女のヴォーカルにも注目したい。
10Poinsettia
2002年の冬にリリースされた企画ミニ・アルバムの表題曲。中国の民俗楽器“二胡”をフィーチャーした東洋的クリスマス・ナンバーで、壮大なスケールのバッキングと彼女の艶やかなヴォーカルが実に味わい深い。
11赤い砂漠の伝説
2003年2月にリリースされた通算10枚目のシングル。キャッチーだが、同時に高い歌唱力を必要とする広瀬香美らしいナンバーで、島谷がかつてないほど力強い歌を披露。彼女の歌手としての実力の高さを証明している。
12元気を出して
竹内まりやが薬師丸ひろ子に提供し、後にセルフ・カヴァーしたナンバー。NHKドラマのテーマ曲にもなったこの島谷ヴァージョンは軽快なダンス調で、彼女ならではの明るさや爽やかさに満ちた仕上がりとなっている。
13Perseus〜ペルセウス〜
2003年7月にリリースされた12枚目のシングル曲。中国風のイントロではじまるアップ・テンポのダンス・チューンで、ぐいぐいとドライヴするユーロビートが彼女の突き抜けるようなヴォーカルを引き立てている。
14La Fiesta
15YUME日和
彼女にしては珍しい、島歌のような土臭い感動を持ったナンバー。デビュー以来、演歌からテクノまで多様なスタイルを披露してきた島谷が、幼稚園児らの純真無垢な合唱をバックにノスタルジックな旋律を歌い上げる。
仕様
※〈初回のみボーナス・トラック〉 (16)花鳥諷詠-Song for Everybody-