ミニ・レビュー
約3年ぶりとなるオリジナル・アルバム。ブラック・ミュージックに根ざした彼女の理想とするスタイルを具現化し、小室プロデュース時代のイメージを完全に払拭。ダラス・オースティンなどプロデュース陣も充実。まさに入魂のアルバムだ。
ガイドコメント
『break the rules』以来3年ぶりのオリジナル・アルバム。映画『命』主題歌「Wishing On The Same Star」や「SO CRAZY」などヒット曲を収録。
ガイドコメント
『break the rules』以来3年ぶりのオリジナル・アルバム。映画『命』主題歌「Wishing On The Same Star」や「SO CRAZY」などヒット曲を収録。
収録曲
01Namie's Style
オリエンタルなビートの上にスラングや「It's Namie's Style」と自分を誇示する語句をクールにちりばめた、T-Kuraによるヒップホップ色の濃いダンス・チューン。「こんな感じはどう?」という挑発的な詞に絡む重低音のビートが身体に響いてくる。
02Indy Lady (feat.ZEEBRA)
SUITE CHICでもお馴染みのZEEBRAをフィーチャー。テディ・ライリーによる重低音の効いたゴリゴリのヒップホップ・ビートに乗った、抑え目だが力強い低音ヴォーカルが印象的なナンバー。イントロの子供の声がキュートだ。
03Put'Em Up
完全にR&B路線へシフトし切ったダラス・オースティン・プロデュース曲。冷感を持って抑えの効いた鋭く攻勢的なヒップホップが、ミチコの訳詞と抜群の相性をみせている。“ニュー・アムロ”を決定づけたナンバー。
04SO CRAZY
クールでありながらホットな情感をナチュラルに体現した、グッド・ルッキングなヒップホップ・チューン。ラップもさりげなくこなし、ニュー・スタイルを着実に手に入れている。ミチコの詞との相性もバッチリだ。
05Don't Lie To Me
ゆるやかなR&Bのリズムに優しいヴォーカルが心地よく響く、きれいなメロディのメロウなラブ・ソング。主旋律を追いかけるようなアドリブや、その裏でフェイクしたりするサビのコーラス・ワークが秀逸のナンバー。
06LOVEBITE
GLAYのTAKUROが提供した、優しく美しいメロディ・ラインが耳馴染みのよいミディアム・ナンバー。ところどころに電子音が効いたトラックに、安室のせつなく奥行きのあるヴォーカルが映える。重厚なコーラスも美しい。
07Four Seasons
緑とやわらかな陽光の輝きを感じるポップ・ナンバー。肌当たりのなめらかなメロディと、熱情が出すぎることのない絶妙な温度感に、奥深さと視野の広さが備わった成長ぶりを見てとることができる。
08Fish (feat.VERBAL&Arkitec (MICBANDITZ))
m-floのVERBALとArkitec(MIC BANDITZ)のラップをフィーチャー。それに追随するような安室の繊細なヴォーカルが、ゆるいビートの上でクロスオーヴァー。和風なアレンジに彩られた、新感覚のダンサブル・チューン。
09gimme more
重厚なビートに加えられたほんのり和風なアレンジが、アンバランスなようで逆にクールな、R&Bの王道ともいえるナンバー。安室本人による「もっとあなたが欲しい」という詞もセンシュアルで、低く抑えたヴォーカルがハマっている。
10As Good As
安室の力強く正確なヴォーカルが堪能できる、ロック色の強いミディアム・ナンバー。彼女本来の魅力である高音のヴォーカルも健在。後半のサビの主旋律に絡むアドリブ満載のコーラス・ワークは圧巻で、彼女の振幅の広さに驚かされる。
11shine more
太くて厚みを増したヴォーカル・ワークと心を急かせるようなマイナー調のストリングスが、バランスよく配置されているナンバー。ダークな感覚とクールなポップさが融合し、グルーヴィな楽曲に仕上がっている。
12Come
陶酔感をまとったまどろみあるサウンドとヴォーカルが特色のハウス調ナンバー。幻想のようで、しっかりと今を生きる意志が垣間見られるヴォーカルは、トップを走り続けた以前とは違う新しい魅力となっている。
13Wishing On The Same Star
映画『命』のエンディングを飾るこの曲は、ダイアン・ウォーレン提供による壮麗なバラード。タイトでパワフルに変化を遂げたヴォーカルは、漆黒さを持ちながら訴求力充分の熱唱で、気力が伝わってくる。
14SO CRAZY (MAD BREAK MIX)
クールでありながらホットな情感をナチュラルに体現した、グッド・ルッキングなヒップホップ・チューン。ラップもさりげなくこなし、ニュー・スタイルを着実に手に入れている。ミチコの詞との相性もバッチリだ。
15Wishing On The Same Star (Movie Version)
映画『命』のエンディングを飾るこの曲は、ダイアン・ウォーレン提供による壮麗なバラード。タイトでパワフルに変化を遂げたヴォーカルは、漆黒さを持ちながら訴求力充分の熱唱で、気力が伝わってくる。