収録曲
01オーシャン・ブルー (ocean version)
02日付変更線
原曲は1978年の南佳孝によるナンバーで、ユーミンは作詞のみを担当。“水鳥 スコール 遠浅サンゴ礁”など、単語の羅列が特徴的。男らしい口調の歌詞はまったく違和感ないが、いくぶん低い音域でのメロディが多い印象を受ける。
03雨音はショパンの調べ
ガゼボ(イタリア人シンガー)のヒット曲にユーミンが日本語詞を付け、小林麻美が84年に歌ったナンバー。原曲の魅力を引き立てる控えめなアレンジが特徴的。あたかもユーミンのレパートリーに聴こえるくらい違和感がない。
04瞳はダイアモンド
ユーミンが作曲した松田聖子のヒット曲。80年代を意識したアレンジで大人の落ち着いた雰囲気が出ている点で、オリジナルとは大きく異なる。サビ・メロディは、本人による重厚なコーラスが入ることで一層美しくなっている。
05あの頃のまま
ユーミンが歌の中の人物とブレッド&バターが重なるように意識して作った、1979年のナンバー。当時の湘南の雰囲気を帯びたノスタルジックな歌で、ファルセットを織りまぜた情感豊かなヴォーカルが実に切なく響く。
06「いちご白書」をもう一度
原曲は1975年のバンバンの大ヒット・ナンバー。オリジナルの魅力のひとつであったストリングスは残しつつ、土臭さが抜けたセンスの良いアレンジが光る。作詞・作曲ともユーミンが担当したものなので、違和感なくハマっている。
07Woman“Wの悲劇”より
薬師丸ひろ子の歌声を意識して作った1984年のナンバーが原曲。キーが低くコンテンポラリーなアレンジも手伝って、オリジナルよりメランコリックな仕上がりに。ゆえにユーミンの魅力が発揮されているといえる。
08やさしさに包まれたなら (Yumi Matsutoya with Yumi Arai)
09星のクライマー
原曲は詞を提供した麗美の84年のナンバー。ユーミンが植村直己とその妻の愛をテーマに作った美しくも悲しい歌で、スマートかつドラマティックに展開するアレンジによっていっそう感動的なものに仕上がっている。
10ベルベット・イースター (beyond 30years)