ミニ・レビュー
小林武史(1931年生まれ)の最新録音。70歳を越えても、小林のヴァイオリンは、音色の艶やかさや美しさを失っていない。豊かなヴィブラートでたっぷりと歌われた小品が堪能できる。團伊玖磨が小林のために作曲した「ファンタジア」が一番の聴きもの。
ガイドコメント
70歳を超えてなお精力的な演奏を聴かせる小林武史。日本や東欧の作品を散りばめたひねりの効いた選曲で、洗練された品格と強烈な表現を同居させた独特の世界を展開している。
収録曲
01タイスの瞑想曲 (マスネ/マルシック編)
02カンツォネッタ (チャイコフスキー)
03「4つのロマンティックな小品」〜ロマンス (ドヴォルジャーク)
04メロディー (スーク/孫スーク編)
05ファンタジア (無伴奏版) (團伊玖磨/小林武史編)
06エストレリータ (ポンセ/ハイフェッツ編)
07ヴォカリーズ (ラフマニノフ)
08ドゥムカ (ヤナーチェク)
09カプリチオーソ (リース)
10ノクターン (ハチャトゥリアン)
11のばら (山田耕筰)
12ロマンツェ (クライスラー)
13無言歌 (クライスラー)
14インドの歌 (クライスラー)
15ロンディーノ (クライスラー)
16ロンドンデリーの歌 (クライスラー)
17オーカッサンとニコレット (クライスラー)
18祈り (プレギエラ) (クライスラー)