ミニ・レビュー
浜崎あゆみ初のミニ・アルバム。(3)(6)のように叫びにも似た悲痛なヴォーカルとHΛLのデジタルなアレンジが重なることによる刹那感は相変わらず極上。でも一番興味深いのは(8)の生演奏と絡む柔らかい歌声。これがボーナスなのは、今後の新指針の予告なのかも?
収録曲
01ANGEL'S SONG
ミニ・アルバム『Memorial address』の冒頭を飾るハイ・テンション・チューン。悲壮感あふれる世界ばかり歌ってきた彼女が、明るくキュートに振る舞う。純粋に楽しみを表現し始めた、サード・ステージの開幕とも思えるナンバー。
02Greatful days
03Because of You
BoAなどを手掛ける河出智希・竹内栄美子の2人組プロデュース・ユニット、BOUNCEBACKが作曲。タイトなロックのベース・ラインに、浮遊感のあるセンチメンタルなメロディを乗せるポップ・センスが優れたダンス・チューン。
04ourselves
05HANABI〜episode2〜
06No way to say
TBS系『恋するハニカミ』テーマ&パナソニック『ポータブルMDプレーヤーMJ57』TV-CFと、Wタイアップの31thシングル。BOUNCEBACK作曲の湿感のある深い秋を感じさせる哀愁メロウ・チューン。2003年レコード大賞受賞曲。
07forgiveness
厳粛な雰囲気を持ったストリングスが壮大なスケールを演出するメモリアルな30thシングル。戦いが終わらない世界に立ち向かえるのは愛だと、切々と、しかしながら、眼光鋭く歌い上げる、強く美しいバラード。
08Memorial address (take 2 version)
ボーナス・トラックとして収録されている、ミニ・アルバム『Memorial address』のタイトル曲。詞の記載がない曲のうちの一つで、永遠の別れをロック・サウンドに乗せたドライとウェットの狭間を行き来するヴォーカルが胸を打つ。