ミニ・レビュー
キックのホーム・イベントにて注目を集め、2002年メジャー・デビュー、懐かしさを感じさせるテクノ風なアレンジと、下校途中の男子小学生ばりに無防備な歌詞が“なんか、いいカンジ”のラッパー・トリオ。そのいいカンジがどこまで本質的なのか、私にはわからなくて歯がゆいけれど。
ガイドコメント
2MC+DJで活動する3人組、アルファの2004年第1弾シングル。エレクトリック・ディスコに高速ラップと覚えやすいメロディが乗った愉快なナンバーで、ちょっぴり切なさも。
収録曲
01SPEED STAR
アルバム『SUSHI BOMBER』の先行シングルとして発表された長尺の高電圧サウンド。未知なるスピードを体感するスピード・スターへの憧れ、世界をまたにかけるレースへの熱い思いを、DJ SUZUKIが力いっぱい歌い上げている。80年代ディスコ風の香りが郷愁を誘って、胸にジンとくるから不思議だ。
02OH ZAPPA MEN
冒頭の3音、「一石二鳥三鳥」で早くもやられてしまう。ラップとテクノが出会い、愛し合って生まれたドラマティックなキラー・チューンだ。全編を覆うフラットなメロディ・ラインが、サビを迎えるたびに、突如として別の顔を見せる。女性ヴォーカルが加わったハウス・サウンドが、セクシーなときめきを生んでいる。