ミニ・レビュー
不思議な作品だ。サウンドは最先端のR&Bだが、余韻が妙にシンとしている。MISIAの歌声は細部に至るまで完全無欠で、喜怒哀楽すら超越したよう。ある意味能の舞台を観ているような、神秘的な心地さえしてくる。華美ではないが確実な吸引力を持つ一枚。
ガイドコメント
MISIA久々のオリジナル・アルバム。シングル曲「心ひとつ」「IN MY SOUL/SNOW SONG FROM MARS&ROSES」のほか、NYでのプロデュースでは、キース・クラウチ(ブランディーなどのプロデューサー)が参加。
ガイドコメント
MISIA久々のオリジナル・アルバム。シングル曲「心ひとつ」「IN MY SOUL/SNOW SONG FROM MARS&ROSES」を収録、キース・クラウチ(ブランディーなどのプロデューサー)が参加した話題作だ。
収録曲
01IN MY SOUL
ブランディーのプロデュースでも知られるR&B界屈指のクリエイター、キース・クラウチが参加した13thシングル。セピア色の記憶が色づいて動き出すような、ストリングスのループが、しっとりと耳におさまる。
02Sunshine
03SNOW SONG
ほのかに甘く、そして切なく。じわじわと肌身にしみてくるウィンター・バラード。どちらかというとダウナー系のサウンドを、キース・クラウチのプロデュースによって、グルーヴを活かした温もり感を伝えている。
04Little Rose
無邪気さと希望が舞い込んでくるようなポジティヴ感が心弾ませるナンバー。クラップ風に刻むリズムが、ほんわかとしたムードと一体感を重ねていく。SAKOSHINのアレンジ・ワークもピタッと決まっている。
05Interlude〜When misia was 7〜
06GROOVIN'
SAKOSHINワールド全開のノリノリ・ダンス・チューン。理屈でなく、響いてくるリズムに音に身を任せてグルーヴの渦を体感しなきゃ! という強いメッセージが、波のように押し寄せる効果音とともに全身に迫る。
07Eyes on me
08Challenger
09涙のプレゼント
10DIAMOND
11赤い命 (feat.Erykah Badu)
エリカ・バドゥの胸をゾクゾクと打つポエトリー・リーディングやコーラス、精悍ささえみせるMisiaのヴォーカルそれぞれが、しっかり世界観を形作っている。決して前には出過ぎずに奏でられるラテン調サウンドも情熱的。
12心ひとつ
ニルソンやマライア・キャリーのカヴァーで知られる「ウィズアウト・ユー」を思わせるAメロから、Misia独特の大地から天空に突き上げるようなクライマックスへの展開が、美しくもあり、力強くもあるバラード。映画『ドラゴンヘッド』の主題歌。