ミニ・レビュー
沈みゆく太陽を眺めているような、この気分はなんだろう。やるせなく美しい、しかもスノッブな瞬間が続いていく。その中心にはいつもトランペットの音色がある。流れ続ける時間から、定着=商品となっていくポップ・ミュージックに向けて歌われる挽歌のようだ。
ガイドコメント
上野の森ブラスのメンバーとして活躍、また現代音楽のスペシャリストとして内外の新作初演に意欲的に取り組んでいる曽我部のアルバム。彼の鋭い感性が聴き手を揺さぶる、刺激的な1枚だ。
収録曲
01ヒアゼアアンドエヴリウェア (レノン&マッカートニー/一ノ瀬響編)
02アマポーラ (ラカール/延原正生編)
03夕ひが丘の総理大臣+α (時代遅れの恋人達+スイートメモリー) (筒美京平/新垣隆編)
04ハッピーバースディ、大統領閣下 (ミルドレッドJ.&ヒル/ヲノサトル編)
05インターナショナル (三輪眞弘、佐近田展康、曽我部清典/フォルマント兄弟編)
06アイガットリズムアンドプレイドテニスウィズミスターシェーンベルグ (ガーシュウィン/吉田恭編)
07サマータイム (ガーシュウィン/中川善裕編)
08私のお気に入り (ロジャーズ/成本理香編)
09句読点5 (マイファニーヴァレンタイン) (ロジャーズ/鈴木治行編)
10アンドアイラヴ… (レノン&マッカートニー/松平頼暁&新垣隆編)
11ゑすとslide物語 (川島素晴)
12ヒアゼアアンドエヴリウェア (レノン&マッカートニー/一ノ瀬響編)