ミニ・レビュー
デビュー曲「そら」から16枚目の「BREAKTHROUGH」までの全シングルを逆年代順に収録したベスト盤。だからいい曲が多いのは当然としても、編集盤なのに全体が一つのサウンド・カラーで統一されているのに驚く。豪華写真集仕様ブックレット付き。
ガイドコメント
アルバム『イデアの水槽』で新境地を開いたグレイプバインの初ベスト・アルバム。「君を待つ間」「スロウ」「ふれていたい」といった、これまでの彼らの軌跡が辿れるシングル集としても。
ガイドコメント
アルバム『イデアの水槽』で新境地を開いたグレイプバインの初ベスト・アルバム。「君を待つ間」「スロウ」「ふれていたい」といった、これまでの彼らの軌跡が辿れるシングル集だ。
収録曲
01BREAKTHROUGH
往年のロック・クラシック、また自分たちの作品からの引用をちりばめ、感傷的なピアノでセンシティヴに色づけたロック・チューン。めまぐるしく動くベース・ラインに刺激された行き場のない憤りが渦巻く問題作。
02ぼくらなら
不安げにスライドを繰り返すギター・リフを軸に、アダルトな渋みを効かせた哀愁ポップ・ソング。長い時をともに過ごし、倦怠というセピア色に霞んでゆく男女の物語を、田中和将が情緒たっぷりに歌い上げる。
03会いにいく
04BLUE BACK
疾走感あふれるリズムが頭のなかを突き抜ける、爽快なロック・ナンバー。力強い音の響きと、言葉の洪水に夏の青空をどこまでも昇っていきたいような気分にさせられる。
05ナツノヒカリ
06風待ち
緩やかな時の流れの中でふと立ち止まって周りを見渡してみた、そんな余裕から生まれたリラクゼーション・ナンバー。淡々とした展開の中に風情のある情景をちりばめ、のどかな空気感とノスタルジックな温もりを演出。
07discord
憂鬱のメロディで着痩せしがちな逞しい骨格を時にさらけ出して見せるのも、またグレイプバイン流。リズム隊のがむしゃらな馬力と根岸孝旨のサウンド・メイキングで、厚く肉付けたロック・チューン。
08Our Song
センチメンタル番長・田中和将がヒネり出した渾身の泣きメロが、日常をドラマティックに染め替えるラヴ・バラード。ダイナミックなスケール感と安定したアンサンブルで、ナイーヴな歌声をガッチリとサポート。
09ふれていたい
目も醒めるフックとユーモアが効いた歌詞と、ドラマー亀井亨によるリズムに比重を置いたアッパーなロック・サウンドで心機一転! この朗らかさが、グレイプバインの新しいスタンダード・カラーとなる。
10Reverb
11羽根
12光について
13スロウ
湿度の高い重厚なギター・サウンド、UKの影響を色濃く残すメランコリックなメロディ、故意にまったりと絡みつくよう歌われる日本語。そんなグレイプバインの三大要素が絶妙なさじ加減で調合された代表曲。
14白日
15君を待つ間
16そら