ミニ・レビュー
緩急の明快さ、音色の滑らかさ、ダイナミックレンジの広さ、さらには録音の良質さ、すべてがさりげなくバランスした上質さ。モスクワ音楽院での教鞭、リヒテルとの共演など、実はロシアを代表する存在であったチェリストが、ようやくその真価を問いかける。
ガイドコメント
難病と事故の2度にわたる困難から、奇跡的に立ち直ったクニャーゼフの、ワーナーからのデビュー・アルバム。バッハの無伴奏は2度目の録音で、悠然としたスケールの大きな演奏だ。
収録曲
J.S.バッハ:
[Disc 1]
01無伴奏チェロ組曲第1番ト長調BWV1007
02無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調BWV1008
03無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調BWV1009
[Disc 2]
01無伴奏チェロ組曲第4番変ホ長調BWV1010
02無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調BWV1011
[Disc 3]無伴奏チェロ組曲第6番ニ長調BWV1012