ミニ・レビュー
バッハへと連なる無伴奏ヴァイオリンのための作品を集めて、寺神戸の妙技が明確にひとつの道筋を示した興味深い一枚。楽器の直接音をしっかり捉えながら、同時に艶やかな倍音の響きも良く伸びた録音バランスは優。やはりこの音は日本では無理なのだろうか。
ガイドコメント
3年ぶりの録音は、バッハ以前に作曲された無伴奏ヴァイオリンのために書かれた曲を集めた興味深いもの。有名な曲から貴重な作品まで、バロック・ヴァイオリンを駆使した円熟の1枚だ。
収録曲
01プレリュード ト長調 (バルツァー)
02「ジョン、来て、キスして」によるディヴィジョン ト長調 (バルツァー)
03無伴奏ヴァイオリンのための組曲第1番イ短調 (ヴェストホフ)
04「ロザリオのソナタ」〜パッサカリア ト短調 (ビーバー)
05無伴奏ヴァイオリンのための幻想曲第1番変ロ長調 (テレマン)
06無伴奏ヴァイオリンのための幻想曲第7番変ホ長調 (テレマン)
07無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ イ短調 (ピゼンデル)
08無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調BWV1004〜シャコンヌ ニ短調 (バッハ)
09無伴奏チェロ組曲第6番ニ長調BWV1012〜ガヴォット (バッハ)