ミニ・レビュー
アルゲリッチとは初顔合わせとなるプレトニョフが、自ら編曲した組曲「シンデレラ」が断然おもしろい。両者がリズミックに交錯する箇所はもちろんのこと、後期のプロコフィエフ特有の平明な味わいを、きわめて深々と描き出しているあたりも聴きどころだ。★
ガイドコメント
アルゲリッチとプレトニョフという珍しい組み合わせによる録音。「シンデレラ」はプレトニョフの編曲。まったく気質の異なる2人のピアニストによる、緊張感と絶妙なバランスが魅力。
収録曲
プロコフィエフ:
01組曲「シンデレラ」op.87 (2台のピアノのための編曲) (プレトニョフ編)
ラヴェル:
02マ・メール・ロワ (4手のピアノのための)
演奏
マルタ・アルゲリッチ,ミハイル・プレトニョフ(P)