ミニ・レビュー
こんなに完成されたポップ・ソングを書く人だっけ、と困惑するほどに素晴らしい楽曲だ。オーソドックスだがそれ故に胸を打つ美しいメロディと、適度にドラマティックなアレンジが気持ちいい。なんだか全盛期のCoccoを思い出してしまった。★
ガイドコメント
本人の作詞・作曲による「こわれ者」は、切なくも熱い思いを秘めた好楽曲。沢口靖子主演で人気のテレビ朝日系ドラマ・シリーズ2004年版『新・科捜研の女』の主題歌。
収録曲
01こわれ者
2004年リリースの6thシングル。基本的なサウンド・イメージはこれまでと変わっていないが、ドラマ『新・科捜研の女』の主題歌に起用されたということもあるのか、これまでになく外に向かってアプローチされている印象を受ける。同時に、今までには感じなかった熱さが存在しているようにも思える。
02夢の足音
「こわれ者」と同じような変化を感じさせる同シングルのカップリング曲。簡単に言えば、天上で歌っていた白鳥マイカが地上に降りてきたといった印象だ。メロディもアレンジも非常にオーソドックスだが、心を打つものがある。Coccoとの共通性を感じさせるのはプロデューサーが同じ根岸孝旨だからという理由だけではないだろう。