ミニ・レビュー
「イタリア」の第1楽章におけるやや遅めのテンポ設定といい、第2楽章で低弦が奏で上げる悠々たる足どりといい、確かな主張を貫きつつ、歌心を湛えた演奏が展開されている。弾き振りのレスピーギでは、チェロ独奏の美しさと悠然とした歌い口が印象的だ。
ガイドコメント
チェリストでもあるブルネロが、紀尾井シンフォニエッタを指揮したライヴ盤。ブルネロの高い芸術性とオーケストラの高度な技術が融合した、カラフルな快演が聴ける。
収録曲
01交響曲第4番イ長調op.90「イタリア」 (メンデルスゾーン)
02アダージョと変奏 (レスピーギ)
03リュートのための古風な舞曲とアリア 第1組曲 (レスピーギ)
04エレジーop.24 (フォーレ)
演奏
マリオ・ブルネロ(指揮,VC) 紀尾井シンフォニエッタ東京