ミニ・レビュー
ピリオド楽器を用い、その音色を活用しながらも、演奏スタイル自体は現代的なアプローチ。進化したピリオド・オーケストラのあり方から見れば、方法論は古めかしいだろうが、第1ヴァイオリンが主導しつつも立体的に音楽を造形する演奏レヴェルの高さは未だ遜色ない。
ガイドコメント
K.563は、弦楽三重奏という異色の編成によるディヴェルティメント。ガット弦を用いたピリオド楽器による古雅な響きが聴きものだ。第15番は世界初CD化。
収録曲
モーツァルト:
[Disc 1]
01ディヴェルティメント第15番変ロ長調K.287 (271H)“ロドロン伯爵家の夜の音楽第2番”
[Disc 2]
01ディヴェルティメント変ホ長調K.563 (弦楽三重奏のための)
演奏
コレギウム・アウレウム合奏団 (2)フランツヨーゼフ・マイアー,ハインツ=オットー・グラーフ(VN) ホルスト・ベッケドルフ(VC)