ガイドコメント
92年の5thアルバム。全米初登場2位を記録した本作は、長いツアーを経たメンバーの結束が強く感じられる名盤。ことにギター・アンサンブルが素晴らしい。
収録曲
01スキン・オー・マイ・ティース
攻撃的なギター・リフが疾走感を生むメタリックで重厚なナンバー。粘りつくような荒々しいヴォーカルに痛々しい歌詞もアグレッシヴだ。流麗に弾き倒されるギター・ソロ・パートがいいアクセントになっている。
02狂乱のシンフォニー
03アーキテクチャー・オブ・アグレッション
マシンガンの銃声からスタートするヘヴィ・チューン。グルーヴィなリフ・ワークが楽曲を引っ張り、低音でうなるようなヴォーカルと金属的なトーンのベースが、さらに重厚なるうねりを増幅させている。
04フォアクロージャー・オブ・ア・ドリーム
ゆったりとしたギターのアルペジオで幕を開けるバラード・チューン。冷淡に、言い含めるかのように歌い上げるデイヴ・ムステインのヴォーカルが、じわじわと迫りくるヘヴィさを演出している。
05スウェティング・バレッツ
06ジス・ワズ・マイ・ライフ
メガデスの楽曲の中ではわりとアクが少なくオーソドックスな歌ものといえる、ヘヴィだがシンプルなナンバー。ただし、絶望感に満ちた心情が淡々と歌われるところは、いかにも彼ららしい。
07破滅へのカウントダウン
デイヴ・ムステインの淡々としたヴォーカルを主軸に据えた、ヘヴィだがシンプルな歌ものナンバー。ダークな曲調の裏で奏でられるメロディックなギター、そして、エンディングへと至るパートの美しいツイン・ギターも聴き逃せない。
08ハイ・スピード・ダート
切れ味鋭いギター・リフ・ワークとタイトなリズムが肝の、ソリッドなメタル・チューン。意外にも、タイトルから想像される極端なスピード感は味わえないが、重厚感をともなうサウンドがうねりを上げて駆け抜け、ラストは地面へと叩きつけるように終わる。
09サイコトロン
サイコトロンとは戦闘マシーンと化した兵士のこと。そのイメージどおりのメカニカルな曲想を持ったヘヴィ・チューンで、ザクザクと刻まれるギターと淡々とした語り口調は、メガデスならでは。
10キャプティヴ・オナー
アルペジオ・ギターで静かにスタートし、法廷劇の様子から、ヘヴィかつハードに展開するドラマティックなナンバー。狂気をはらみながらアグレッシヴに炸裂するエンディング間近のギター・ソロもインパクト十分だ。
11アッシュズ・イン・ユア・マウス
アグレッシヴなギターとプログレッシヴなリズムが暴れまくるヘヴィ・チューン。ドラマティックな曲展開の中で、シアトリカルなヴォーカル、メロディアスかつ緻密に組み立てられたギター・ソロがいっそう映える。
12クラウン・オブ・ワームズ
13破滅へのカウントダウン (デモ)
14狂乱のシンフォニー (デモ)
15サイトコロン (デモ)