ミニ・レビュー
もう30年も前の録音だが、これは冨田が世界の“トミタ”になった記念すべき出世作。もともとファンタスティックな響きの美しさが命であるドビュッシーの音楽と、シンセサイザーの多彩なエフェクトが、“コロンブスの卵”的にマッチング。美しくも楽しい。
ガイドコメント
74年に発売された、トミタ・シンセサイザー・ワールドの記念すべき第1作。まるで精密画のような音響が、シンセサイザーでここまでできるのかという驚きを世界にもたらした。
収録曲
ドビュッシー(冨田勲編):
01「子供の領分」第4曲〜雪は踊っている
02夢
03「版画」第3曲〜雨の庭
04「ベルガマスク組曲」第3曲〜月の光
05アラベスク第1番
06「前奏曲集第1巻」第10曲〜沈める寺院
07「ベルガマスク組曲」第4曲〜パスピエ
08「前奏曲集第1巻」第8曲〜亜麻色の髪の乙女
09「子供の領分」第6曲〜ゴリウォーグのケークウォーク
10「前奏曲集第1巻」第6曲〜雪の上の足跡