ガイドコメント
UKのリーズから登場し、新世代のグルーヴィー・サウンドで瞬く間にトップ・バンドへと躍り出た、ザ・ミュージックの2ndアルバム。USオルタナの巨匠、ブレンダン・オブライエンをプロデューサーに迎え、さらに強烈なサウンドを生み出している。
収録曲
01WELCOME TO THE NORTH
2ndアルバム『ウェルカム・トゥ・ザ・ノース』のオープニング・ナンバー。前半の2コードのアレンジはシンプルながらもスリリングで、一度聴くと頭から離れない。「故郷」が持つ良い面と悪い面を歌っている。
02FREEDOM FIGHTERS
音の一つ一つを噛み締めるかのような深みのある安定したリズムに、低音で荒々しいノイズ・ギターが野生味を与える。自由であり続けることへの希望、戦いへの決意表明を歌ったハード・ロック・ナンバー。
03BLEED FROM WITHIN
Aメロ→Bメロ→サビへの王道の構成を用いることで、ザ・ミュージックの元来持つグルーヴィなサウンドがより引き立った完成度の高いナンバー。6分半にも及ぶ大作だが、この「暑苦しさ」さえも心地良く感じられる。
04BREAKIN'
全編でこだまするポップなコーラス・フレーズがクセになる、爽快なナンバー。サビのメロディに対する言葉の当てはめ方が非常に小気味良く、歌詞もじっくりと味わいたくなる秀逸なナンバー。
05CESSATION
スピーディな8ビートのロック・ナンバーで、全編マイナー・コードで構成することでスリル感を貫き通している。「俺は絶対に自分でいたい」と、信じたものに対する純粋な気持ちを畳みかけるように歌うさまが爽快。
06FIGHT THE FEELING
優しさと温もりであふれたスロー・ナンバー。“信念を貫く”という意味では、アレンジで相反する「Cessation」と同じテーマが歌われていることが興味深い。ラストのロバート・ハーヴェイのハイトーン・ヴォイスがリスナーの涙腺を刺激する。
07GUIDE
メジャー・コードのストロークが晴れた日の朝を連想させる、爽やかなミディアム・ロック・ナンバー。ロバート・ハーヴェイの肩の力が抜けたヴォーカルが心地良い。「俺が生きている限り 君が俺を導いてくれる」と、両親への感謝の気持ちを歌っている。
08INTO THE NIGHT
別れた二人が新しい道に進もうとする前向きな気持ちを歌ったナンバー。マイナー・コードを多用しているが、ロバート・ハーヴェイの艶のあるヴォーカルにより、暗さではなく切なさを醸し出すことに成功している。
09I NEED LOVE
「人間はみんな愛を必要としている」という、本能的なテーマの楽曲がザ・ミュージックにはよく似合う。詞はもちろん、シンプルなアレンジの中に胸いっぱいの想いを込めた力強い演奏に、彼の本能が見え隠れしている。
10ONE WAY IN, NO WAY OUT
スローで力強いリズムにマイナー・コードが乗るヘヴィなロック・ナンバー。現実を生きる以上、避けて通ることができない“人生のマンネリ”を歌う。彼らの若さとは裏腹に、冷静に現実を見つめるザ・ミュージックの視点に驚かされる一曲。
11OPEN YOUR MIND
シンプルで前向きなタイトルがリアルに響く爽快なナンバー。ロバート・ハーヴェイのヴォーカルを全面にフィーチャーした、メロディの美しさが際立った傑作。「心を開く 今こそその時なのかも知れない」という言葉がストレートに伝わってくる。
12FREEDOM FIGHTERS
2ndアルバム『ウェルカム・トゥ・ザ・ノース』の日本盤ボーナス・トラック。ヘヴィ・ロック・テイストのオリジナル・ヴァージョンと異なり、エレクトリックなアレンジが施され、小気味良くダンサブルな仕上がりとなっている。
仕様
CDエクストラ内容:Freedom Fighters (Video)