ミニ・レビュー
「フィデリオ」では風通しのよいクリアさとドラマの高揚が同居。「野ばと」では就任2年にして、オケとのアンサンブルがより緻密になっており、進化し続けるラトルが見える。国内既発の寄せ集めではなく、初出音源がほとんどなのもよい。ただ録音データは載せてほしい。
ガイドコメント
2004年の来日を記念して編まれたベスト盤。来日公演の曲目や国内初出の音源などで構成されており、ラトルの新しい魅力を発見できる嬉しい1枚。
収録曲
01ミュージカル「キャンディード」序曲 (バーンスタイン)
02スラヴ舞曲第3番変イ長調 (ドヴォルザーク)
03スラヴ舞曲第1番ハ長調 (ドヴォルザーク)
04ハンガリー舞曲第3番ヘ長調 (ブラームス)
05組曲「展覧会の絵」〜キエフの大門 (ムソルグスキー)
06ジムノペディ第3番 (サティ)
07バレエ音楽「マ・メール・ロワ」〜妖精の園 (ラヴェル)
08行進曲「威風堂々」第4番ト長調 (エルガー)
09交響曲第5番嬰ハ短調〜第4楽章「アダージェット」 (マーラー)
10歌劇「フィデリオ」序曲 (ベートーヴェン)
11交響詩「野ばと」op.110 (ドヴォルザーク)
演奏
サイモン・ラトル指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団