ミニ・レビュー
一貫して落ち着きのある佇まいがルルーの圧倒的なテクニックの高さを証明しており、一晩のリサイタルを無伴奏作品のみで組み立てた彼の自信を裏付けている。技巧はもちろん、どこをとっても、音の陰影やニュアンスを失わないのが素晴らしい。奥行きのある録音もよい。★
ガイドコメント
18歳でパリ・オペラ座管の首席奏者、21歳でバイエルン放送響のソロ・オーボエ奏者に就任、ソリストや室内楽奏者としても大活躍しているルルーの、武蔵野市民文化会館におけるライヴ。卓越した音楽性に魅了される。
収録曲
01無伴奏オーボエ・ソナタ ト短調Wq.132 (C.P.E.バッハ)
02オヴィディウスによる6つの変容op.49 (ブリテン)
03セクエンツァ第7番 (ペリオ)
0412の幻想曲〜第1・3・4番 (テレマン)
5独奏オーボエのための5つの絵(シルヴェストリーニ)
0612の幻想曲〜第6番第1、2楽章 (テレマン)