ミニ・レビュー
至高のコロラトゥーラ、デセイにとって、難曲中の難曲であるツェルビネッタのアリアさえ物の数ではない。三点ホまで駆け上がっても瑞々しい声は余裕たっぷりだ。シュトラウスの名場面を収めた新録音は彼女の魅力と現在の実力を余すところなく伝えてくれる。★
ガイドコメント
2004年9月に待望の初来日を果たした当代随一のコロラトゥーラ・ソプラノ、デセイ。得意のR.シュトラウス集で、ロット、キルヒシュラーガーらとの見事なアンサンブルも楽しめる。
収録曲
R.シュトラウス:
01歌劇「ナクソス島のアリアドネ」op.60〜偉大な王女さま…まだ私が自分はひとりの人のものだと信じ/プロローグ-まるで子供ね!いいわね、私たちはお芝居に一緒に出るのよ/プロローグ-淑女ならびに紳士諸君…またお会いしましたね!
02「ブレンターノの詩による6つの歌」op.68〜第2番 私は花束を編みたかった/第3番 葉を鳴らせ、愛らしいミルテよ!/第4番 あなたの歌がひびいたとき/第5番 愛の神
03歌劇「アラベラ」op.79〜ご苦労さま、お嬢さんたち…でも、ふさわしい人が、そんな人が与えられるなら (第1幕二重唱)
04歌劇「ばらの騎士」op.59〜けだかくも美しき花嫁に「銀のばら献呈の場」 (第2幕)/マリー・テレーズ、あなたは何というよい人だ (第3幕)/あなただけを感じている…夢なのでしょう (第3幕)
演奏
ナタリー・デセイ,フェリシティ・ロット,アンゲリカ・キルヒシュラーガー(S) ソフィ・コック(MS) アントニオ・パッパーノ指揮 コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団