ミニ・レビュー
ラトルのベルリン・フィルと並んで、名門オケの世代交代と指揮者との関係を強く感じさせられる、奥の深い演奏。それゆえにライヴ収録であることが一層の意義をもつ。ウィンナ・ワルツですら変貌させてしまった組み合わせによる「悲愴」は期待を裏切らない響きだ。★
ガイドコメント
手兵キーロフ歌劇場管との97年盤に続く、2度目の「悲愴」録音。柄が大きく、強靭なカンタービレを聴かせるゲルギエフの面目躍如たる「悲愴」。聴衆を虜にする灼熱の指揮が存分に楽しめる。
収録曲
●チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調op.74「悲愴」
演奏
ワレリー・ゲルギエフ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団