ミニ・レビュー
以前より出る出ると言われ続けたボックスだが、あらためてこのボリュームは圧巻(これだけの未発表テイクがあったことも驚きだが)。そして、カート・コバーンが悲劇的な最後を遂げているだけに、ロック・スターの光と陰といった観点を抜きにして語ることはできない。それだけに、彼のソロ・アコースティックからは深い悲しみとピュアさが痛々しく伝わってくる(特にブレイク後のテイクを収めた[3]から)。逆に、凄まじいエネルギーをまき散らし続けるライヴ・テイク&映像からは、ロックの根源的なパワーを感じずにはいられないが。
ガイドコメント
90年代を代表するオルタナティヴ・ロック・バンド、ニルヴァーナのすべてを凝縮したBOXセット。カート・コバーンのデモ録音をはじめとする未発表レア音源に加え、スペシャルDVD付き。
収録曲
[Disc 1]
01HEARTBREAKER
02ANOREXORCIST
03WHITE LACE AND STRANGE
04HELP ME I'M HUNGRY
05MRS.BUTTERWORTH
06IF YOU MUST
07PEN CAP CHEW
08DOWNER
09FLOYD THE BARBER
10RAUNCHOLA | MOBY DICK
11BEANS
12DON'T WANT IT ALL
13CLEAN UP BEFORE SHE COMES
14POLLY
15ABOUT A GIRL
16BLANDEST
17DIVE
18THEY HUNG HIM ON A CROSS
19GREY GOOSE
20AIN'T IT A SHAME
21TOKEN EASTERN SONG
22EVEN IN HIS YOUTH
23POLLY
[Disc 2]
01OPINION
02LITHIUM
03BEEN A SON
04SLIVER
05WHERE DID YOU SLEEP LAST NIGHT
06PAY TO PLAY
07HERE SHE COMES NOW
08DRAIN YOU
09ANEURYSM
10SMELLS LIKE TEEN SPIRIT
11BREED
12VERSE CHORUS VERSE
13OLD AGE
14ENDLESS, NAMELESS
15DUMB
16D7
17OH THE GUILT
18CURMUDGEON
19RETURN OF THE RAT
20SMELLS LIKE TEEN SPIRIT
[Disc 3]
01RAPE ME
02RAPE ME
03SCENTLESS APPRENTICE
04HEART SHAPED BOX
05I HATE MYSELF AND I WANT TO DIE
06MILK IT
07M.V.
08GALLONS OF RUBBING ALCHOL FLOW THROUGH THE STRIP
09THE OTHER IMPROV
10SERVE THE SERVANTS
11VERY APE
12PENNYROYAL TEA
13MARIGOLD
14SAPPY
15JESUS DOESN'T WANT ME FOR A SUNBEAM
16DO RE MI
17YOU KNOW YOU'RE RIGHT
18ALL APOLOGIES
[Disc 4]〈DVD〉
01ラヴ・バズ
02スコラ
03アバウト・ア・ガール
04ビッグ・ロング・ナウ
05移民の歌
06スパンク・スルー
07ヘアスプレイ・クイーン
08スクール
09ミスター・マスターシュ (以上9曲:1988年リハーサル映像/アバディーンのクリスト・ノヴォゼリックの母宅にて撮影)
10ビッグ・チーズ (1989年6月23日、ロサンゼルスのライノ・レコードにて撮影)
11イン・ブルーム (サブ・ポップ・ヴァージョン)
12サッピー (1990年2月16日、ロング・ビーチのボガーツにて撮影)
13スクール (1990年9月22日、シアトルのモーター・スポーツ・インターナショナル・ガレージにて撮影)
14ラヴ・バズ (1990年10月11日、シアトルのノース・ショア・サーフ・クラブにて撮影)
15ペニーロイヤル・ティー
16スメルズ・ライク・ティーン・スピリット
17テリトリアル・ピッシングス (以上3曲:1991年4月17日、シアトルのOKホテルにて撮影)
18ジーザス・ダズント・ウォント・ミーフォー・ア・サンビーム (1991年10月31日、シアトルのパラマウント・シアターにて撮影)
19トーク・トゥ・ミー (1992年10月4日、シアトルのクロコダイル・カフェにて撮影)
20そよ風のバラード (1993年1月リオ・デ・ジャネイロのBMGアリオラ・スタジオにて撮影)