ミニ・レビュー
こまごました装飾品がぎっしりつまった宝石箱のようなアルバムである。演奏は60歳代のもので、バロックから現代曲まで幅広く収録。一曲一曲が職人芸とも言うべき完成度の高さで仕上げられた印象。セゴビア芸術を語る上では聴き逃せない一点といえる。
ガイドコメント
20世紀最大のギタリストの一人、セゴビアの2枚組。ここでは、セゴビアと交友があり、彼のために書いている作曲家たちの作品と、バロック期のセゴビア編曲のものを収録。音質の改善を施している。
収録曲
[Disc 1]
01「プラテーロと私」op.190〜プラテーロ/憂愁/夕べの鐘/つばめ/子守り娘 (カステルヌーヴォ=テデスコ)
02ギターと弦楽四重奏のための五重奏曲op.143 (カステルヌーヴォ=テデスコ)
0312の練習曲〜練習曲第8番嬰ハ短調 (ヴィラ=ロボス)
0412の練習曲〜練習曲第1番ホ短調 (ヴィラ=ロボス)
05「特徴のある小品集」〜夜明けの調べ (モレーノ・トローバ)
06ソナチネ イ長調 (モレーノ・トローバ)
072つのレバンテの印象 (エスプラ)
08クリオージョ風ワルツ (ベネズエラ風ワルツ第3番) (ラウロ)
09「3つのメキシコ民謡」第2曲〜カンシオン (ポンセ)
10歌と風景 (ポンセ)
[Disc 2]
01「エル・マエストロ」〜パバーナ第6番 (ミラン)
02「エル・マエストロ」〜パバーナ第5番 (ミラン)
03パッサカリア (ド・ヴィゼ)
04皇帝の歌 (ジョスカン・デ・プレ;「千々の悲しみ」による) (ナルバエス)
05「牡牛の番をして」による変奏曲 (ナルバエス)
06リュートのための2つの小品〜歌/アルマンド (ダウランド)
07前奏曲 (ポンセ)
08ガヴォット (ポンセ)
09ソナタ ト長調K.391 (D.スカルラッティ)
10ファンタジア (ヴァイス)
11前奏曲 (ポンセ)
12バレエ (ポンセ)
13ジーグ (ポンセ)
14アレグレット・グラツィオーソ (ヘンデル)
15ガヴォット ト長調HWV491 (ヘンデル)
16メヌエット ト長調HWV531 (ヘンデル)
17ポーランド風組曲 (タンスマン)
186つの前奏曲 (ポンセ)
19ワルツ (ポンセ)