収録曲
01恋は流星 (パート1)
1977年にリリースされたシングル曲。都会の夕暮れの景色に愛をちりばめ、募る想いを届けたいと歌うナンバー。変幻自在な村上“ポンタ”秀一のドラムや、吉田美奈子&山下達郎の素晴らしいコーラス・ワークが凝縮されたポップ・チューン。
02ラムはお好き?
豪華客船での恋をテーマにしたカリブ風なナンバーで、作曲は70年代にトロピカル・サウンドを追求していた細野晴臣、詞は吉田美奈子によるもの。エンディングでの山下達郎との「ワン・モア・コカコーラ?」「ノー」のやりとりがユーモラスだ。
03チャイニーズ・スープ
「豆は別れた男たち、煮込んでしまえば形もなくなる、今夜のスープはChinese Soup」とコミカルに歌われる荒井由実の名曲をカヴァー。ゴスペル風なコーラス・アレンジも楽しい雰囲気を醸し出している。
04永遠に
吉田美奈子が作詞した山下達郎の1stアルバム『CIRCUS TOWN』収録曲のカヴァーで、辛い日々を経て今の愛を抱き未来へ続く希望を歌ったナンバー。編曲は矢野誠で、ジャパニーズ・トラッドと洋楽をミックスしたようなサウンドを響かせている。
05ケッペキにいさん
「ケッペキにいさん、手を洗う、髭を剃る、布団敷く……」と潔癖症の一日の様子を言葉遊びのような歌詞で、ハイテンポで歌うナンバー。スピード感あふれるファンキーな曲ながら、一糸乱れぬ見事な演奏を披露している。
06レインボー・シー・ライン
南国の浜辺での愛のときめきを美しいメロディに乗せた佐藤博の代表作。イントロの波の音やブラジリアン・ポップスを彷彿とさせるグルーヴ感あふれる演奏が爽やか。鮮やかなホーンやストリングスの音色にも注目。
07パラダイスへ
荒井由実の作詞による、地中海に浮かぶマジョルカ島での平穏な愛を歌ったナンバー。南国を思わせる陽気なリズムと優しいハイ・トーンのヴォーカルが、楽園を感じさせる心地よい響きを届けてくれる。
08Raspberry Slope
真夜中の熱い愛を、吉田美奈子のピアノの弾き語りでゆったりと歌うナンバー。スパニッシュ風のアコースティック・ギターがサウンドに彩りを添えている。ラズベリーの甘酸っぱい香りが漂ってきそうなタイトルも魅惑的。
09住みなれた部屋で
愛する人への想いを抱きながら、部屋で待ち続ける様子を描いたラブ・ソング。ジャズ・フュージョン風の演奏にストリングスが優しく絡み、ピアニシモからフォルテシモ、高音から低音まで響きわたる表情豊かなヴォーカルを聴かせてくれる。
10夢で逢えたら
「夢でもし逢えたら素敵なことね」と歌われる大滝詠一による不朽の名作。ティン・パン・アレーや山下達郎、大貫妙子らが参加し、スペクター・サウンドを彷彿とさせる極上のポップスに仕上げている。間奏の甘い愛のささやきも魅惑的だ。
11愛は彼方
矢野顕子のしっとりとしたピアノ伴奏で始まった後、ティン・パン・アレーによるファンキーな演奏が加わる。鈴木茂のシャープでソリッドなギターや“Highway”や“Oneway”といった英詞が効果的にビートを強調する技巧がさえる1曲。
12ろっかまいべいびい
「泣かないでさ、これからはいつも一緒だよ」と歌われる、細野晴臣の曲をカヴァーしたナンバー。ウッド・ベースやアコースティック・ギターのスウィング感あふれるジャジィな演奏をバックに、甘いヴォーカルがしっとりと響いている。
13メロディー MELODY
「本当のこと打ち明けたとして、誰が淋しさを知ってくれるかしら」と飾られた街に漂う不信感や不安感を歌った曲。重厚なリズムに鮮やかで圧倒的なヴォーカルが響く。佐藤博によるゴスペル・ソングを思わせるハモンド・オルガン・ソロも聴きものだ。
14さよなら SAY JUST GOOD-BY
クラクションが鳴り響く都会の喧騒の中での、愛の破局を歌ったスロー・ナンバー。切なくしっとりした吉田美奈子のヴォーカルに、大村憲司のギターやエンディングの向井滋春のトロンボーンがブルージィに絡む佳曲だ。
15朝は君に
朝の街並に愛し合う二人の心情を映し出したポップ・ナンバー。コーラスには山下達郎や大貫妙子、矢野顕子らが参加。佐藤博によるファンキーなエレピやブルージィなハーモニカも聴きものだ。
16エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ (ライヴ)