ミニ・レビュー
ディーヴァ系女性ヴォーカリストのデビュー・マキシ。日本人離れしたソウルフルなフィーリングをもった人で、ヒップホップ的な表題曲をはじめ、ソウルやブラジリアンなど多彩なアプローチを歌いこなしている。シャーデーのカヴァーでの憂いを帯びた歌声が秀逸。
ガイドコメント
R&B、ソウル、ヒップホップ、ワールド・ミュージックなどが融合したオーガニック・サウンドと、ナチュラルなヴォーカルが心地好い女性シンガーのメジャー・デビュー・シングル。エキゾティックな楽曲だ。
収録曲
01Gentleman
太く、強靭なリズム・アンサンブルとギターのフレーズを軸としたバック・トラックが、リスナーの身体を自然に揺らす大人っぽいダンス・チューン。プログラミングと生楽器をバランスよく組み合わせたサウンド・メイクは、かなり高質。
02君に
音数をグッと抑えたサウンドによって際立つのは、彼女のスムース&パワフルなヴォーカリゼーション。心から信頼している“君”に対する真摯な気持ちを綴った歌詞、その言葉のひとつひとつにリアルな感情を与える表現力も素晴らしい。
03Passion for
デビュー・シングル「Gentleman」収録のカップリング・チューン。ジャズっぽい雰囲気で始まる情熱的なR&Bで、エキゾティックなギターのバッキングに負けない、堂々としたヴォーカリゼーションはただ圧巻の一言。
04Smooth operator
ナイジェリア生まれの歌姫シャーデーのヒット曲のカヴァーで、デビュー・シングル「Gentleman」に収録されたアコースティック・ナンバー。オーガニックでシンプルなサウンドによって、彼女の高い歌唱力がさらに際立っている。