ミニ・レビュー
奔放な情熱を感じさせる部分もあるが、全体的には自己の内面を静かに見つめるような繊細な演奏と言えるだろう。ショパンの葬送行進曲の沈み込んだ味わいや、ラフマニノフでの激しい集中力などが特に印象的。最後の2曲の小品も、しっとりとした雰囲気が横溢。
ガイドコメント
DG移籍第2弾。グリモー得意のラフマニノフとショパンを取り上げている。ラフマニノフは2度目の録音。前作ほど凝った選曲ではないが、オーソドックスに取り組んだ、彼女の音楽性が素直に現れたアルバム。
収録曲
ショパン:
01ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調op.35「葬送」
ラフマニノフ:
02ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調op.36
ショパン:
03子守歌変ニ長調op.57
04舟歌嬰へ長調op.60