ミニ・レビュー
バレエ「天の岩戸」は28歳で夭逝した貴志康一の60分にも及ぶ大作。20世紀前半のドイツ音楽の手法を貪欲に吸収し、日本固有の素材を生かした音楽に仕上げる手腕は並みのものではない。今回が世界初演であり初録音。ぜひともバレエ上演を望みたい。
ガイドコメント
戦前にベルリン・フィルで、自作を指揮してデビューし、将来を嘱望されつつも28歳で夭折した貴志康一の未発表の大作の初録音。すでに何作か貴志の作品を指揮している小松による、入魂の演奏だ。
収録曲
貴志康一:
01大管弦楽のための「日本組曲」〜5.花見/3.道頓堀
02バレエ「天の岩戸」 (全曲)