ミニ・レビュー
レクイエムには命の炎が尽きる前のモーツァルトが抱いた慄きが影を落としている。アーノンクールは大胆なリズムで音楽を明快に紐解きながらも死への怖れを振幅の大きな表現で抉り出す。古典的明晰さとロマンティックな表情を併せ持つ傑出した演奏である。★
ガイドコメント
アーノンクール、2度目の録音。SACDハイブリッド仕様での再発売。各誌紙で絶賛された演奏で、アーノンクール自身も、自分の中でも最高の演奏と言うもの。手稿譜まで収録して、資料的価値も非常に高い。
収録曲
●モーツァルト:レクイエム ニ短調K.622 (バイヤー版)
仕様
エンハンストCD内容:オーストリア国立図書館所蔵のモーツァルト「レクイエム」手稿譜SA-CDハイブリッド仕様
演奏
ニコラウス・アーノンクール指揮 ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス アルノルト・シェーンベルク合唱団 クリスティーネ・シェーファー(S) ベルナルダ・フィンク(A) クルト・シュトライト(T) ジェラルド・フィンレイ(BS)