ミニ・レビュー
目玉のはずの二重協奏曲(ウィルビーの補完による)では、ホープが首尾一貫しないために中途半端に終わっている印象。むしろピアノ協奏曲の方がソリストとノリントン率いる伴奏との取り合わせの妙を味わえる。ナウアーの繊細でソフトな音色が絶品だ。
ガイドコメント
2004年にアルバム・デビューを飾ったダニエル・ホープと共演もしているナウアーが、ノリントンの指揮の下、清新かつ斬新なモーツァルトを創り上げている。ナウアーのピアノ協奏曲も秀逸な出来栄え。
収録曲
モーツァルト:
01ピアノ協奏曲第16番ニ長調K.451
02ヴァイオリン・ソナタ第35番ト長調K.379 (K.373a)
03ピアノとヴァイオリンのための協奏曲ニ長調K.App.56 (K.315f) (フィリップ・ウィルビーにより補完)
演奏
ロジャー・ノリントン指揮 カメラータ・ザルツブルク セバスティアン・ナウアー(P) (2)(3)ダニエル・ホープ(VN)